2015年6月6日土曜日
魔法のコート
今年の2月、酒寄剛史さん(さをり織り作家)とようようさん(羊毛作家)の2人展で披露された
「特別なコート」
その特別なコートに合わせるボタンを僕は鹿角で作りました。
そのコートが辿りついた場所は、吉祥寺にあるお店「Dear Moon 」さんでした。
「特別なコート」への想いが綴られたDear Moonさんのブログを拝見してから、僕はずっとオーナー夫妻に会ってみたいと思っていました。
そして、先日のクラフトフェア松本に、Dear Moonの中嶌さんご夫妻が
会いに来て下さったのです。
しかも、写真でしか見たことのなかったあのコートを連れて。
そしてそのコート着させてもらい、羊毛の感触や織り手の想いを感じて、
何だかとても嬉しくなりました。
中嶌さんご夫妻にお会いできたこと、
コートを実際に見て着られたことだけでもすごく嬉しいのに、
さらに、サプライズプレゼントがありました。
それは、「魔法のコート」と書かれた一冊の本でした。
中嶌さんご夫妻が、僕たち作り手のためにこの本を作ってくれたのです。
その本の中身は、特別なコートを着た方たちの笑顔。
僕の知らなかった笑顔。
1ページ、1ページに書かれた中嶌さんの想いのこもった言葉たちに、
僕は励まされました。
そして僕は心が動くとき、ある人の言葉を思い出します。
”例えば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろう。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えよう。
写真を撮るか、もし絵が上手かったらキャンパスに描いて見せるか、
いややっぱり言葉で伝えたらいいのだろうか・・・
いいや、それは自分が変わってゆくことだ。
その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことなんだ。”
僕もそんな風に伝えられるようになっていきたい。
2015年6月1日月曜日
松本クラフトフェア出展を終えて
今回、初めて松本クラフトフェアに出展させて頂きました。
先ずは、お越しになって下さった皆様、松本クラフトフェア関係者の皆様、
どうもありがとうございました。
このような多くの方の目に触れる場で、作品を出すことは初めての経験でした。
作品作りでナーバスになることもあったのですが、 見て下さった方たちの感想や感動したという言葉を頂けたこと、遠くから会いに来て下さった方たちの嬉しすぎる気持ちをもらい、これからの励みになりました。
8月、東京で彫像作品を数点出品する予定があります。
詳しいことがわかり次第、改めてお知らせします。
その制作に向けて、皆様から頂いた嬉しい気持ち、彫像に込めて彫りたいと思います。
佳き出会いがあった2日間、ありがとうございました。
先ずは、お越しになって下さった皆様、松本クラフトフェア関係者の皆様、
どうもありがとうございました。
このような多くの方の目に触れる場で、作品を出すことは初めての経験でした。
作品作りでナーバスになることもあったのですが、 見て下さった方たちの感想や感動したという言葉を頂けたこと、遠くから会いに来て下さった方たちの嬉しすぎる気持ちをもらい、これからの励みになりました。
8月、東京で彫像作品を数点出品する予定があります。
詳しいことがわかり次第、改めてお知らせします。
その制作に向けて、皆様から頂いた嬉しい気持ち、彫像に込めて彫りたいと思います。
佳き出会いがあった2日間、ありがとうございました。
2015年5月26日火曜日
いよいよ
今週末は、松本クラフトフェアに出展します。
「yagate」という屋号で出展するのは、これが最後となります。
その後は「Osumi Jun」として活動していきたいと思います。
松本クラフトフェアに向けてせっせと彫っているのですが、時間がいくらあっても足りませんね。
アイヌの木彫職人の元で学び、師の道具を譲り受け、文様を彫ってきた10年間。
そして、羽根から彫像へ。その流れを見てもらえたらいいなと思います。
第31回クラフトフェアまつもと2015
「yagate」という屋号で出展するのは、これが最後となります。
その後は「Osumi Jun」として活動していきたいと思います。
松本クラフトフェアに向けてせっせと彫っているのですが、時間がいくらあっても足りませんね。
アイヌの木彫職人の元で学び、師の道具を譲り受け、文様を彫ってきた10年間。
そして、羽根から彫像へ。その流れを見てもらえたらいいなと思います。
期間:2015年5月30日(土)11:00~17:00
5月31日(日)9:00~17:00
場所:あがたの森公園(松本駅から徒歩20分)
駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用下さいませ。
雨天決行
住所:長野県松本市県1-2-15
☎:0263-34-6557
クマ
長い事かかっていた靄が晴れ、気持ちの良い風が僕の中を通り抜けていった。
やっと、君に巡り合えた。
不思議なくらい溢れ出てくる愛おしい想い、それを、僕は彫っていきたい。
2015年5月6日水曜日
風の予感展を終えて
4名の作家による「風の予感展」無事終了いたしました。
心地良い風が吹く「galleryらふと」で、yagateで出会った皆様に再びお会いすることができてとても嬉しかったです。
「工房からの風」第一回ミーティングを終えた4月初旬、秋に開催される展覧会をどのような場にしたいのか真剣に考えました。
自分の心に本当に響いたものをつくり、10月の展覧会で観てもらいたい。
そんな想いが強くなっていきました。
「風の予感展」に向けた作品づくりは「形にしたいもの」に近づいている何かがありましたが、
心の中に小さな迷いがそれと同時に生まれたことを感じていました。
そして今回の展覧会に在廊した際、ディレクターの稲垣さんにお会いし、いろいろお話を伺い、
未完成だったある彫像を見てもらったことをきっかけに、
僕の中に長いことかかっていた靄が晴れ、気持ちの良い風が通り抜けました。
それを、展覧会に向けて作っていきたいと思います。
「yagate」という屋号から「Jun Osumi」として。
2015年4月30日木曜日
出発
本日4月30日~5月3日「風の予感展vo.1」千葉の市川市galleryらふとで始まります。
僕は5月3日のみ在廊です。
期間 4/30(木)・5/1(金)・2(土)・3(日祝)
時間 11:00〜18:00
千葉県市川市鬼高1-1-1 ニッケ鎮守の杜 tel 047-370-2244
JR/ 都営新宿線本八幡駅、JR下総中山駅より徒歩10分、京成鬼越駅より徒歩5分
本八幡駅北口よりシャトルバス有 京葉道路市川ICすぐ P2500台
星野道夫さんの生まれ故郷 市川市で僕自身のスタートを切れることがとても嬉しいです。
限りない夢を与えてくれた星野さんがどこかの空で見てくれているとうれしいなぁ。
「大切なことは、出発することだった」
10年前、僕はこの言葉に背中を押され、資金を貯め、木彫りの師を探しに北海道へ行きました。
そして、今、この言葉が持つ意味を木を彫り感じています。
もう一つ大好き言葉があります。
風の感触は、なぜか、移ろいゆく人の一生の不確かさをほのめかす。
思い煩うな、心のままに進め、と耳もとでささやくかのように・・・。
新たな風の予感。
皆様にお会いできること楽しみにしております。
2015年4月28日火曜日
うれしいこと
自分のことのように喜んでくれる彼の言葉一つ一つが、とても染みました。
ものづくりを通して酒寄さんと共有した時間、どこかに自分をわかってくれている人がいる、その存在って心強くとてもありがたいなと思うのです。
酒寄さんの秋の個展 また何かできるかもしれません。楽しみだな。
2015年4月22日水曜日
贈りたい気持ち
先日、友人の結婚のお祝いに僕のスプーンを贈りたい、と依頼がありました。
ご依頼主の希望は、 1つの木から4本のスプーンを彫りだすことでした。
「将来 お子さんたちが巣立つときに このスプーンを持って行ってもらいたくって、
その時に同じ子(木)から作られたとスプーンだと つながっていられるんじゃないかなーって」
お子さんがふたりの4人家族。
そのお子さんたちが大人になっても使って頂けるように大人サイズのスプーンを4本彫りました。
そして、名前の代わりに文様をそれぞれのスプーンに彫り、
妻はスプーン袋を縫ってくれました。
ご友人の幸せを願うご依頼主の気持ち。
そこに寄り添い木を彫る喜びと幸せ、それってとてもありがたいことだと思うのです。
ご依頼主の ’贈りたいもの’ が、届くといいな。
2015年4月17日金曜日
出展のお知らせ
今年の10月に開催される2015「工房からの風」への出展が決まりました。
その出展に先駆けて「風の予感vol.1」に作品を出品致します。
羽根と、木の面白しろさを感じられるものを展示できればと思っております。
僕は5月3日のみ在廊しています。
皆様にお会いできることを楽しみにしております。
「風の予感vol.1」
期間 4/30(木)・5/1(金)・2(土)・3(日祝)
時間 11:00〜18:00
開催場所 galleryらふと
千葉県市川市鬼高1-1-1 ニッケ鎮守の杜 tel 047-370-2244
JR/ 都営新宿線本八幡駅、JR下総中山駅より徒歩10分、京成鬼越駅より徒歩5分
本八幡駅北口よりシャトルバス有 京葉道路市川ICすぐ P2500台
zuca|革
千 sen|金属
yagate|木
ヤマジョウ|陶
○作者在廊日
yagate 5/3(日祝)
2015年3月27日金曜日
2015年3月16日月曜日
キトピロ
昨年の夏、静岡に向かう途中で道の駅に立ち寄りました。
そこで、偶然、行者にんにくの苗を見かけ、北海道にいた頃の記憶が蘇り懐かしくなりました。
せっかくだから苗を買い、家のそばに植えました。
毎日、欠かさず水をあげ、暑さを乗り越えた苗。
涼しくなった秋の中頃、苗の異変に気がつき、少しずつ元気がなくなり始めて枯れてしまいました。
そこに在ったはずの姿は跡形もなく、最初から何もなかったかのようないつもの景色。
やっぱりここでは無理だったのかなと思っていました。
それが最近、庭で雑草と入り混じって、雰囲気が少し違う植物が生えているのを見つけました。
よく見てみると、そこは昨年行者にんにくの苗を植えた場所でした。
「おおぉ!」 と驚きつつも、生命の持つ力に感動しました。
見えなかった土の下で生命が在ったんだね。
そこで育んだものが、いくつもの小さな芽を出していました。
妻の協力があって、土の中で大切にしたいことを育んできた時間。
ここ最近になって、ようやく僕も土から芽をだしていきたいと思えました。
心の器から、想いが僅かだけれど溢れたのを感じ始めたからです。
彫った木を通して、想いやそこに在った幸せな時間、届けられたらいいなと思います。
そこで、偶然、行者にんにくの苗を見かけ、北海道にいた頃の記憶が蘇り懐かしくなりました。
せっかくだから苗を買い、家のそばに植えました。
毎日、欠かさず水をあげ、暑さを乗り越えた苗。
涼しくなった秋の中頃、苗の異変に気がつき、少しずつ元気がなくなり始めて枯れてしまいました。
そこに在ったはずの姿は跡形もなく、最初から何もなかったかのようないつもの景色。
やっぱりここでは無理だったのかなと思っていました。
それが最近、庭で雑草と入り混じって、雰囲気が少し違う植物が生えているのを見つけました。
よく見てみると、そこは昨年行者にんにくの苗を植えた場所でした。
「おおぉ!」 と驚きつつも、生命の持つ力に感動しました。
見えなかった土の下で生命が在ったんだね。
そこで育んだものが、いくつもの小さな芽を出していました。
妻の協力があって、土の中で大切にしたいことを育んできた時間。
ここ最近になって、ようやく僕も土から芽をだしていきたいと思えました。
心の器から、想いが僅かだけれど溢れたのを感じ始めたからです。
彫った木を通して、想いやそこに在った幸せな時間、届けられたらいいなと思います。
2015年3月6日金曜日
手紙
今年の1月、さをり織り作家 酒寄剛史さんからの依頼で、展示会用の「特別なコート」に合わせるボタンを作りました。
展示会は終わってしまいましたが、完成したコートの写真と手紙を酒寄さんが送ってくれました。
写真を見ながら、酒寄さんいいもの創るなぁ~と惚れ惚れ。
そんなコートに僕のボタンを使ってもらえて、ありがたい。
そのコートは、吉祥寺の「Dear Moon」さんにお嫁入りしました。
僕はまだお会いしたことはありませんが、酒寄さんのコートを迎えた気持ちが書かれたDear Moonさんのブログを読んで、コートも幸せだなぁと思いました。
酒寄さんのものを作る気持ちが伝わって、たどり着いた場所なんだね。
展示会は終わってしまいましたが、完成したコートの写真と手紙を酒寄さんが送ってくれました。
写真を見ながら、酒寄さんいいもの創るなぁ~と惚れ惚れ。
そんなコートに僕のボタンを使ってもらえて、ありがたい。
そのコートは、吉祥寺の「Dear Moon」さんにお嫁入りしました。
僕はまだお会いしたことはありませんが、酒寄さんのコートを迎えた気持ちが書かれたDear Moonさんのブログを読んで、コートも幸せだなぁと思いました。
酒寄さんのものを作る気持ちが伝わって、たどり着いた場所なんだね。
2015年3月3日火曜日
羽根
「生命のゆりかご」
台所の窓から、羽根を膨らませ体を温めている一羽の鳥を見かけました。
その姿が強く印象に残っていた僕は、
命を温め包み守る姿を羽根に映しました。
羽根が包む空間に光が佇み、通り過ぎていく風が空へと誘いかけます。
2015年2月24日火曜日
お知らせ
期間:2015年5月30日(土)11:00~17:00
5月31日(日)9:00~17:00
場所:あがたの森公園(松本駅から徒歩20分)
駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用下さいませ。
雨天決行
住所:長野県松本市県1-2-15
☎:0263-34-6557
今回、クラフト部門で初出展させて頂きます。
木の命に向き合って、丁寧に丁寧に僕の仕事をしていこうと思っています。
この場所で、皆様とお会いできる日を楽しみにしております。
2015年2月17日火曜日
ピアス
オーダー頂いていたピアスが完成しました。
このピアス、実は2作目になります。
前回作ったピアスは、依頼者にアレルギー反応がでてしまったのです。
「せっかく作ってもらったのに…」と申し訳なさそうなメールをもらい、そのことを知りました。
依頼者の方も、天然木でアレルギー反応が出たのは初めてのことでした。
正直、何がアレルギーの原因だったのかはわからないと言っていました。
使った材は、シャム柿という削るのは少し大変ですが木目の美しい木でした。
シャム柿についていろいろ調べたところ、 人によってはアレルギー反応がでることが分かりました。
大きく穴を開けた耳に直にはめ込むこと、その密着性の高さ、人によってはアレルギー反応が出てしまうのかもしれない。使う材を誤りました。
既に薬で完治しているとのことでしたが、申し訳ないことをしてしまいました。
そして、その方から頂いたメールの最後の一文に驚きました。
僕にもう1度違う木でピアスを作って欲しいという依頼だったのです。
正直、返事に困りました。
他の木を使っても、もしかしてアレルギー反応が出てしまう可能性があるかもしれない。
しかし、他の材ではアレルギー反応がでなかったという確証を頂いたこと、問題のピアスをとても気に入ってくれていたこと、そして、熱意に打たれました。
今回のピアスは、前回のものと雰囲気が似た縞黒檀を使い、希望を受けてサイズをさらに大きくしました。
前回頂いた喜びではなく、2つ目のピアスを頼んでよかったと、喜んでもらえるような嬉しくなるようなものを目指しました。
きっと、それが今、僕ができる仕事。
前回のピアスは、依頼者がお洒落な方だったので、ボタンに加工しました。
「うつくしい!」
そして「あたたかい 」
とても喜んでくれた依頼者の言葉に、自分の仕事をしたと思えたのでした。
このピアス、実は2作目になります。
前回作ったピアスは、依頼者にアレルギー反応がでてしまったのです。
「せっかく作ってもらったのに…」と申し訳なさそうなメールをもらい、そのことを知りました。
依頼者の方も、天然木でアレルギー反応が出たのは初めてのことでした。
正直、何がアレルギーの原因だったのかはわからないと言っていました。
使った材は、シャム柿という削るのは少し大変ですが木目の美しい木でした。
シャム柿についていろいろ調べたところ、 人によってはアレルギー反応がでることが分かりました。
大きく穴を開けた耳に直にはめ込むこと、その密着性の高さ、人によってはアレルギー反応が出てしまうのかもしれない。使う材を誤りました。
既に薬で完治しているとのことでしたが、申し訳ないことをしてしまいました。
そして、その方から頂いたメールの最後の一文に驚きました。
僕にもう1度違う木でピアスを作って欲しいという依頼だったのです。
正直、返事に困りました。
他の木を使っても、もしかしてアレルギー反応が出てしまう可能性があるかもしれない。
しかし、他の材ではアレルギー反応がでなかったという確証を頂いたこと、問題のピアスをとても気に入ってくれていたこと、そして、熱意に打たれました。
今回のピアスは、前回のものと雰囲気が似た縞黒檀を使い、希望を受けてサイズをさらに大きくしました。
前回頂いた喜びではなく、2つ目のピアスを頼んでよかったと、喜んでもらえるような嬉しくなるようなものを目指しました。
きっと、それが今、僕ができる仕事。
前回のピアスは、依頼者がお洒落な方だったので、ボタンに加工しました。
「うつくしい!」
そして「あたたかい 」
とても喜んでくれた依頼者の言葉に、自分の仕事をしたと思えたのでした。
2015年2月13日金曜日
羽根
前回の苦い思いをバネにして、羽根を完成させました。
今回は、前回の目標をクリアし、何かひとつでも作業の中で発見がしたい!
少しでも良いものを目指し、思いついた小さな試み、刃を入れる角度、いろいろ試してみました。
羽根のイメージがふわふわと頭の中に浮かび、
ああしたらどうかな、こうしたらどうかな、そんなことを考えていると楽しく、それを形にする時はとても興奮します。
切れる彫刻刀で毛彫した羽根は、ある角度から太陽の光を浴びると光るんです。
キラキラというよりは、あまり表現が良くないですがギラギラと。
太陽の光の角度に羽根を合わせたりずらしたり、写真を撮りながら、光の移ろいに夢中になっていました。
羽根が光を浴びている時、実際は木なのですが、金属のような宇宙を感じる素材に感じることがあります。
羽根の探求は、僕のライフワークになりそうです。
今回は、前回の目標をクリアし、何かひとつでも作業の中で発見がしたい!
少しでも良いものを目指し、思いついた小さな試み、刃を入れる角度、いろいろ試してみました。
羽根のイメージがふわふわと頭の中に浮かび、
ああしたらどうかな、こうしたらどうかな、そんなことを考えていると楽しく、それを形にする時はとても興奮します。
切れる彫刻刀で毛彫した羽根は、ある角度から太陽の光を浴びると光るんです。
キラキラというよりは、あまり表現が良くないですがギラギラと。
太陽の光の角度に羽根を合わせたりずらしたり、写真を撮りながら、光の移ろいに夢中になっていました。
羽根が光を浴びている時、実際は木なのですが、金属のような宇宙を感じる素材に感じることがあります。
羽根の探求は、僕のライフワークになりそうです。
2015年2月2日月曜日
羽根
「風の道」
今年の初めから、取り組み続けた鹿角の羽根が仕上がりました。
「鹿角の姿、美しさ」その感動と「羽根」を調和させたい、最初から最後までその意識で鹿角と対面し続けました。鹿角の声に耳を傾け、その中で僕ができうることを探していく作業。
その対話を繰り返し削りだされた鹿角の羽根の姿を、僕は探し続けました。
この羽根の製作期間、使命を持って生き道半ばで命を落としたある方のことをニュースで知り、度々、その方が脳裏を過ぎっていきました。
羽根がバランスを保ち天を見つめて立ってくれるよう鹿角を削る僕の想いと、その方への思い。制作の中で入り混じっていました。
命を何のために使うのか。
仕上げの最終段階に入ってもバランスを崩して立つことができなかった羽根を何とか立たせたい。
手探りしながら目に見えない羽根の重心を探していました。
信じる、絶対立つと信じる、諦めと迷いを吹きってそのことに集中しました。
作っている最中、壁にぶつかる度、できないというもう一人の自分が顔を出してきます。
けれど、いつもそれを乗り越えさせてくれる強い力は、今にも消えてしまいそうな微かな声で訴えかけている、自分を信じようとする心なのだと思います。
命を何のために使うのか。その問いを繰り返していました。
僕は二人の師匠の作品に出会って、心が動いて、その作者に会いたくて足が動き、ひたすら手を動かし、いつの間にかこの彫る仕事をしていました。
自分の仕事に対して、とても厳しくて、真剣で、曲がったことを許さない、話せば優しくて人間臭い、人の道をいく二人の師のように、この彫る仕事と共に生きたい。
そのように生きて、何かが人に伝わっていったら嬉しく思うのです。
「風の道」
その人たちにいのちを与えたものは風
わたしたちにいのちを与え
今わたしたちの口を付いてでるものも風
風がやむとき わたしたちは死ぬ
今でも指先の皮膚のしたに風の道が見える
それはわたしたちの祖先が創られたとき
風が吹いていたことを今に伝えている
ナバホインディアン
2015年1月27日火曜日
小さい羽根
以前、幾人かの方にそのような質問を頂きました。
その時は、羽根のサイズが長さ7.5cmのもので精一杯でしたが、
日々、昨日の自分を超えようと作業を繰り返すうち、写真のようなサイズ(長さ5.5cm)まで形にすることができました。
苦労した点は、羽根のサイズが小さくなったことで、より細やかな感覚が必要とされたことです。
いつもと違う感覚に戸惑い、作業も途中から進みませんでした。
このまま事を先に進めようとしても、うまくいかないような気がして少し時間を置くことにしました。
その間、オーダーの細かい作業に取り組み、その結果、細かいものに感覚が慣れてきました。
「せっかくここまでやったんだから最後まで仕上げよう」時間を置いたことで気持ちもスッキリし、勢いで仕上げました。
「次へのステップが見えてくるもの」それが今回の課題だったので、
実際に出来上がったものを見て、嬉しくなりました。
こうして一つ完成すると、そこにまた次へのステップが生まれてきます。
そう簡単には乗り越えさせてくれないステップばかりですが、
そこに新たな可能性を感じる喜び、 それに取り組めることに感謝して、また仕事場の椅子に座り木と対面したくなるのです。
2015年1月21日水曜日
スプーン
この木が生まれ持った姿、その美しさ。
それに、出会うとワクワクします。
この木にしか出せない音があって、それを聴いて、それに合わせて僕も音を出してみる。
それが楽しい。
「Wonder」 木の中にそれを発見して創る楽しさ、そんな遊びが僕は大好きです。
それに、出会うとワクワクします。
この木にしか出せない音があって、それを聴いて、それに合わせて僕も音を出してみる。
それが楽しい。
「Wonder」 木の中にそれを発見して創る楽しさ、そんな遊びが僕は大好きです。
2015年1月16日金曜日
2015年1月8日木曜日
ボタン
さをり織り作家 酒寄さんからの依頼で、展示会用の「特別なコート」に合わせるボタンを作りました。
初めての試みは、毎回、新しい驚きと発見で満ちている。
「Wonder」それに出会うといつも心が震える。
子供の時の冒険は、今も創る時間の中で終わらない。
ひとつひとつコートに込められた真心、どんなふうに仕上がるんだろう。
「ヒトヒトトナリ」
ようようさん(紡ぎ、編み) 酒寄剛史(さをり織り)2人展
2015年1月19日(月) 13:00~22:00
2015年1月20日(火) 13:00~19:00
会場 COFFEA EXLIBRIS (コフィア エクスリブリス)
東京都 世田谷区 代沢5-8-16 Tel 050-1516-6554
2015年1月7日水曜日
2014年12月30日火曜日
家族
オーダーを頂いていた箸と箸置きが出来上がりました。
箸袋は妻に作ってもらいました。
3人分の箸袋にポケットが6つ、なぜかと聞くと家族が増えてもいいように、とのことでした。
妻らしい発想だなと思いました。
箸には星を3つ、箸置きは葉っぱと花をモチーフにしたものをという依頼でした。
箸には、楢(ナラ)、槐(エンジュ)、クルミの木を使いました。
お父さんの箸 楢の木は、どのような強風が吹いても倒れないと言われてます。
お母さんの箸 槐の木は、縁を授かるで縁授、延寿など縁起を担いだ木です。
お子さんの箸 クルミの木 手にふれる感触でクルミの木を選びました。
箸置き いくつもの花が一つに集まって咲いている姿から
「家族の結びつき」 を象徴する紫陽花をモチーフに選びました。
普段、どちらかというと強度や耐久性などのことを一番に考え、使う木を選んでいましたが、近頃は、その木の持っている意味を大事にしてもいいのではないか、と思うようになりました。
その人(使い手)にとって、
一番大事なことって何だろう、と考えるようになったからです。
この箸を渡すあの人の気持になって、受け取った方の幸せを願って。
箸袋は妻に作ってもらいました。
3人分の箸袋にポケットが6つ、なぜかと聞くと家族が増えてもいいように、とのことでした。
妻らしい発想だなと思いました。
箸には星を3つ、箸置きは葉っぱと花をモチーフにしたものをという依頼でした。
箸には、楢(ナラ)、槐(エンジュ)、クルミの木を使いました。
お父さんの箸 楢の木は、どのような強風が吹いても倒れないと言われてます。
お母さんの箸 槐の木は、縁を授かるで縁授、延寿など縁起を担いだ木です。
お子さんの箸 クルミの木 手にふれる感触でクルミの木を選びました。
箸置き いくつもの花が一つに集まって咲いている姿から
「家族の結びつき」 を象徴する紫陽花をモチーフに選びました。
普段、どちらかというと強度や耐久性などのことを一番に考え、使う木を選んでいましたが、近頃は、その木の持っている意味を大事にしてもいいのではないか、と思うようになりました。
その人(使い手)にとって、
一番大事なことって何だろう、と考えるようになったからです。
この箸を渡すあの人の気持になって、受け取った方の幸せを願って。
2014年12月23日火曜日
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