先日、美洲先生の個展を見に、銀座へ行ってきました。
久しぶりの東京、銀座は車を駐車するのも一苦労しますね。
会場内には、老若男女、新聞に掲載された記事を見て来られたという方。
ここに来ている方と少しでも共有している何かがあるのだなと思うと、
とても不思議な感覚になりました。
僕は会場にいる間ずっと、根付に釘付けになっていました。
一つ一つの作品を前にして、
内側に響いてくるものをしっかりと心に留めておきたかったのです。
故 木彫り師の幸次さんに出会って、僕自身のやりたいことが見え始めました。
そして数年前、
それを実現可能にするにはどうしたらいいのかと動いているうちに、
美洲先生の作品(造形)に出会いました。
今年、70歳を迎えても尚根付の可能性を探求し続けている美洲先生の根付師としての生き方、創作への情熱を前にして、自分自身の課題であるデッサンに心がポキポキ折れていた僕は、
ここから何とか立ち上がろう 再びそういう気持ちに至りました。
個展前に、パトス(ギリシア語で情熱)という冊子で美洲先生が語った中に印象に残った言葉があります。
「わたしの心の師である葛飾北斎は、九十歳になって、「ようやく本物が画けると思うようになったからもう少し生かしてくれ」と言ったそうです。これこそまさに情熱ですよね」
やりたいことに向かって、まずはデッサンの楽しさをみつけようと思いました。