この物語の中に、とても心に深く残っている登場人物がいます。
物語は、草や木、石、風、あらゆるものに魂が宿り、その存在を強く意識し人が生きていた時代のお話です。
クジラやアザラシの骨などを使って、自分たちの暮らしに関わる動物や人物の彫像を彫る、
「古に遡る」という名前を持った老人。
激動の時代の中、その老人が彫った彫像は、やがて、お守りとして何世代にも渡って、
3部作にわたる物語の中で受け継がれていきます。
その「古に遡る」が彫った彫像が話の中に出てくる度、
僕は何か深く感じるものがありました。
常に持っていられて、手の中に収まるサイズの彫像、
そんなものを彫ってみたいと思って生まれた熊です。