2015年10月25日日曜日

古に遡る


紀元前7000年、氷河時代のアラスカ・アリューシャン列島を舞台に繰り広げられる物語「アリューシャン黙示録」
この物語の中に、とても心に深く残っている登場人物がいます。

物語は、草や木、石、風、あらゆるものに魂が宿り、その存在を強く意識し人が生きていた時代のお話です。

クジラやアザラシの骨などを使って、自分たちの暮らしに関わる動物や人物の彫像を彫る、
「古に遡る」という名前を持った老人。

激動の時代の中、その老人が彫った彫像は、やがて、お守りとして何世代にも渡って、
3部作にわたる物語の中で受け継がれていきます。

その「古に遡る」が彫った彫像が話の中に出てくる度、
僕は何か深く感じるものがありました。

常に持っていられて、手の中に収まるサイズの彫像、
そんなものを彫ってみたいと思って生まれた熊です。




2015年10月19日月曜日

実りの秋

「工房からの風」関係者の皆様、お越しになって下さった皆様、作家の皆様、
この2日間どうもありがとうございました。

この工房からの風は、準備する期間から始まっていました。
この2日間のために、そして、遠い辿り着くべき場所を見つめて、作り手同志、作り手と企画者との豊かな時間がありました。
そこで育んだものが、この2日間、幸せな時間を過ごさせてくれたのだと思います。

妻の冗談がきっかけだったのですが、熊を想って編んでくれたさをり織り作家 酒寄剛史さんのマフラーは、見る人の心を温めてくれました。気持ちが何よりの温かさを感じさせてくれました。

この特別な場所で、皆様にお会いできたこと、これからのつくる力になりました。

熊を見て下さった皆さんの笑顔、僕はたまらなく嬉しかったです。

そして、
時間ギリギリになるまで、何時間も木彫を見てくれていた女の子がいました。
木彫りを見つめるその子の姿が、師匠の木彫りに出会った時の自分と重なって、
とても感慨深いものがありました。

これからの予定はまだ未定なのですが、今展での出会いで目標ができたので、それに取り掛かり来年またどこかで皆様にお会いできたらいいなと思います。


彫ること以外ダメダメな僕を、ものすごい力で支えてくれた妻に感謝です。

そして、出会った皆様に感謝を込めて。



2015年10月16日金曜日

願いをこめて

いよいよ明日、今年の3月から「工房からの風」出展に向けて準備してきたことを、
皆様に見て頂く時間の始まりです。

当初は、木彫りの装身具を見て頂こうと思っていたのですが、
ある転機があり、自分の気持ちに気づき熊を彫り進めてきました。


熊を彫っている期間、とても悲しい出来事が起こり、
自分自身の仕事の「意味」を深く考えることがあり、
彫る手が止まってしまうこともしばしばありました。

悲しくてやりきれない気持ちでいる自分の手を動かしてくれたのは、
いのちを想う、真っ直ぐで、愛おしい気持ちでした。


ひとりでも多くの人に、熊たちの幸せな時間を感じてもらえたら嬉しいです。


会場はニッケコルトンプラザ(ショッピングセンター)屋外です。
詳しくはこちらから。

 皆様にお会いでるのを楽しみにしております。










2015年10月13日火曜日

風の音

寄稿させて頂いた冊子「風の音」が届きました!

今回、冊子への寄稿という機会を頂き、熊を彫るに至るまでのことを書かせて頂きました。

願いが込められた素敵な冊子を編んでくださった稲垣さまと宇佐美さま、ありがとうとうございます。


「工房からの風」に出会い稲垣さんと展覧会に向けて話したことで、
僕自身、短い時間の中でもつくるものの中身がより深まりました。

木彫りの熊の中身、冊子で書かせて頂いた文章を通して何か伝わるものがあったならいいなと思います。

(入手方法は、「工房からの風」当日。
本部テントでこの二日間に限り、無料で配布して下さるようです。
数に限りがあるため、お早目に本部テントでご入手くださいね。)



いよいよ今週末、皆様にお会いできることが楽しみです。






 







2015年10月1日木曜日

言葉のチカラ

野外展覧会「工房からの風」 今年の出展者紹介 director`s voiceで、ディレクターの稲垣さんが僕のことを紹介してくれました。

稲垣さんの紹介文に、僕はもう胸がいっぱいです。

星野さんの生まれ故郷で、
熊を彫ることに巡り合わせてくれたディレクターの稲垣さんの言葉、僕はその言葉で探していたものに気づくことができました。

自然が、人との出会いが、たいせつものを僕に気づかせてくれる。


             「幸せな時間」